<かなの書とは>
中国より伝来した「漢字」を用いて日本語が表記されることで「かな」が誕生し、和歌の隆盛とともに発展します。「かな書道」の美しさは平安時代にあり、平安時代から鎌倉時代前半にかけて書かれた名筆を「古筆(こひつ)」と呼んで特に尊重しています。
「かな」は歴史的に見ても、その多くは小字(細字)で巻子や冊子本などに書かれます。しかし、現在、書道の展覧会などでは、大字で書かれた作品がその多くを占めています。それらのかな作品は漢字作品とは違った流麗な線が目を惹いています。
「関戸本古今集 伝藤原行成筆」より